ピアノレッスンのヒント集

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楽曲と教材〜教則本考察ハノンの移調で指練習

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ハノンでの指練習はほどほどにしておくくらいでも充分とは言っても、「もっと指の運動性能を上げたい」という思いを抱いている方もいると思います。

そこで、面白い練習かどうかは別として指の運動性を上げていくために効果のある練習を紹介しましょう(このページの指練習は初心者や初級者ではなくある程度は弾ける方を想定しています)。


ハ長調で弾けたら、まずは移調で

ハノンの前半の部分の指練習を書かれているとおりにハ長調でテンポも90以上で弾ける方は、まずは移調練習を取り入れましょう(譜例01・ハノン29番)

移調練習譜例01(ニ長調)

移調は全調に移調してみる(指使いは同じで)でといいのですが、慣れないうちはヘ長調やト長調などでやってみるといいでしょう。
しかし指の訓練的には黒鍵が2個や3個くらいの調が練習に効果的なので、ニ長調をおすすめします。黒鍵が4個5個となる調への移調練習も当然良いのですが、指の練習的にはかえって弾きやすくなると感じると思います。(移調練習が難しいと感じる方は普通に1番からやってみましょう)


移調に少しプラスして

移調して弾くことは最初は大変だと思う人もいるかもしれませんが、慣れてくるとそれほど難しくもありませんので、そこに少しプラスしていきましょう。

ハノンを使った指練習では普通ですがスタッカートやリズム変奏を取り入れます。
特に移調した上でのスタッカート練習は効果的で、余計な力が入っているとうまくできないですから最初はゆっくりと始めてみるといいでしょう。


オクターヴ以外の音程で

ハノン前半の指練習は31番以外は全てオクターヴでの左右の手が同じを音を弾く練習となっていますが、移調してさらにオクターヴ以外の音程で弾く練習を取り入れると一層効果的です。

下に例を2つ示してみましたので(譜例02・10度音程で)(譜例03・6度音程で)

移調練習譜例02(10度音程で)

移調練習譜例03(6度音程で)

このように弾く練習ではオクターヴで弾くのとは違い左右の手で黒鍵を弾くタイミングが異なるので、より効果的で実践的な練習になります。

そしてさらにこれにスタッカートやリズム変奏など、様々な要素を組みわせると無限とは言いませんがかなりの種類の練習をすることができます。

これらの練習は慣れないうちは弾きにくいと感じる方もいるかもしれませんので、基本はまずはゆっくりと。慣れて鍵盤に指が馴染んできたら少しずつテンポアップをしてみてください。
ただしやり過ぎは逆効果です。1日の練習の中に短時間でも上手に取り入れてみましょう。