ピアノレッスンのヒント集

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教室のコツ

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    コツ
  2. ピアノ教室の
    コツ2

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  4. 教室のページをつくろう
  5. よいピアノの先生を見つけるには1
  6. よいピアノの先生を見つけるには2
  7. よいピアノの先生を見つけるには子ども編
  8. 音楽大学・専門学校の受験とは

教室イメージ

ピアノ教室運営に関してのページです。
特に「これをやるといい」といったものもないのですが、習いに来てくださる生徒のみなさんが、いつも楽しく音楽が学べる環境を心がけたいものです。

特別なことは何もありません。サービス業のひとつといった考えで、基本的に生徒の皆さんはお客様です。
ですから、心からのサービスで、満足感を持ってもらえるような努力が必要です。以下に個人のピアノの指導者が心がけると良いと思われることや工夫などを載せてみましたので、ピアノの指導をしている先生方にも、何かの参考になればと思います。
また、いつものレッスンにマンネリを感じていらっしゃる先生方にも、少しでも取り入れてもらえるような、レッスンのコツを書いてみました。

生徒さんのためにも、少し参考になればと思い、ピアノの先生を選ぶ際の注意点も載せてみました。もちろん、個人的な意見ではありますが、こちらのよいピアノの先生を見つけるには1を参考にご覧ください。


どんな環境のピアノ教室を?

ピアノ教室は、小さな自宅やマンションでもピアノを1台置ける一室があればできます。
畳6畳のスペースにピアノと楽譜や本で窮屈になっている、某音楽大学教授の自宅レッスン室というのもあるくらいですから、それくらいのスペースがあれば何とかできるものです(環境的にはもう少し良い部屋のピアノの先生は多いでしょうが)。

理想的には、音楽大学のレッスン室のように、グランドピアノ2台で運営できるといいと思いますが(ハード面ですね)、肝心なことはそういうことではなく、レッスンの内容(ソフト面ですね)だと思うのです。
外国製の高級グランドピアノが2台並んでいればそれも素晴らしい環境ですが、それは重要な要素ではなく、やはりピアノ教室は中身で勝負です。


生徒さんや親に対して伝えること

生徒さんや保護者に対しての接し方もいろいろだと思いますが、普段か心がけると良いことをあげてみましょう。

生徒を選ばない
基本的にお申し込みのあった生徒さんは、お断りはしません。要するに誰でもOKにします。
「そんなの当たり前じゃん」って思う人もいるでしょう。でも、世の中結構違うのです。だって、「○○先生にはお断りされたので、こちらにきました」という話も聞くくらいですから。
いろんな考えがあるでしょうが、スケジュールがあいている限り、基本的にどんなひとも受け入れましょう。どんなに高級なホテルや旅館だってそうですよね、決められた金額を支払いすれば誰でも泊まったり利用できます。敷居の高そうな高級料亭でも、行ってみるとすぐに入れるところも多いものです。
方針や考えは正しく伝える
自分のピアノや音楽・指導に関する考えは、初めに正しく伝えましょう。また、できることとできないことも明確に伝えます。同じピアノでも、得意ではない分野があることも、生徒さんに伝えます。
例えば、無調の現代音楽にはそれほど精通していない場合に、そういったものを今すぐに習いたい場合や重点的に教えて欲しいという方には、他の知り合いの先生をご紹介してもいいでしょう。
また、レッスンの金額(月謝)については明確に伝えましょう。
希望は最大限尊重しましょう
自分のレッスンの方針を伝えたても、生徒やその親の意見は可能な限り尊重するようにしています。どこまでといっても難しいので、うまくバランスをとってとしかいえないのですが。
例えば親にしてみると、習ったら少し早めに子供の結果が欲しいものです。ピアノはすぐに上達するものでないことを理解してもらう努力はしつつも、練習の成果がある程度目に見えるような選曲もするといった感じです。

どうでしょうか。「私は(偉い)ピアノの先生だ」と考えている先生にとっては、ちょっと違うような感じがすると思います。
でも、たかがピアノを教えるだけですから、いばっていても仕方ありません。柔軟な姿勢を持った方が何事も得だと思います。


知ってもらうために

音楽大学を卒業して、ピアノ教室をやってみようという人でも、もう既に地元には多くの先生や教室があって、なかなか生徒さんが集まらないという状況も考えられます。
でもそれも工夫次第です。子供の数は減っていますが、ピアノをやってみたい大人の方は増えていますし、高齢者にも人気がでています。また、本当に熱心でよい先生が選ばれる時代とも言えるでしょう。

私自身が生徒さんに選ばれているとは思いませんが、少なくてもそういった努力はしているつもりです。そして、情報公開ということを、積極的にしているつもりです。以下に知ったもらうための私なりの方法を。

最小限の広告
ピアノ教室を宣伝するからといって、大手のピアノ教室のような大々的な広告を出せる人は少ないと思います。チラシのようなものを印刷屋さん注文すると、結構な料金がかかりますし、新聞やフリーペーパー系の広告でも、かなりなお値段だったりします。
ですから、そういった広告をだすときは、よく検討しましょう。安価なものとしては、新聞の3行広告のように、地元の情報を少し載せるような小さなものがあります。「こんな広告誰がみるの?」と思うかもしれせんが、そういったところこそ、結構見ている人がいるものです。
地元のフリーペーパー系の広告は、効果がどれくらいあるのかを実際に掲載しているお店などに、聞ければいいのですが。
仲間と情報交換
これはみなさんやっていると思います。大学時代同級生や、地元の音楽仲間と情報交換を積極的にしましょう。私の場合、アマチュア合唱団の伴奏を引き受けたり、ちょっとした4人くらいのバンドを組んで、福祉施設での演奏会をやったりしています。こういったことが直接生徒数の増加にはつながらないかもしれませんが、知ってもらうことが大事ですから、決してムダにはなりませんよ。
ネットを最大限活用
私も、パソコンがネットにつながってしばらくの間は、有名なページを見たり、友達とメールのやり取りをする程度でした。でも、ネットで情報を探している人が多いことに気がついてからは、自分から情報公開をするようにつとめています。
その方法のひとつとして、自身のピアノ教室のホームページ開設があります(ここではありませんよ)。そんなに難しいことではありません。1ページのホームページでもいいのです。
作成したら、知り合いでホームページを開いている人に頼んで、相互リンクしてもらいましょう。それだけでも、結構な効果がありますし、音楽仲間の連携にも役立ちます。
もう少しくわしくは、こちらの教室のホームページをつくろう!をご覧ください。

リラックスな雰囲気でレッスン

ピアノを習いにくる生徒のレベルはいろいろでしょうが「超一流を目指す生徒相手に、真剣勝負!」のようなピアノレッスンをしている先生は、少ないだろうと思われます。
そういったことを理想としている人はいるでしょうが、現実には趣味のひとつとして楽しんでピアノを弾けたらと考えている生徒が多い思われます。
ですから、こちらもリラックスな雰囲気を作り出して、楽しいレッスンをしなければ先生自身が損な感じだと思うのです。

怒鳴りつけるなんてありえません
練習をしてこなかった生徒に対し、思わず怒鳴ってしまう先生というのは昔も今もいると思います。確かに1週間たっても上達していないと、残念な気持ちになるのはわかりますが、怒るのはどうでしょうか。
考えてみると、商店や喫茶店・ファーストフードやパソコン教室など、他のサービス業では、店員さんにお客さんが怒鳴りつけられるなんて考えられません。ということは、ピアノ教室でも店員であるピアノの先生が、お客さんである生徒を怒鳴るなんて、やはりおかしなことなのです。
練習をするかしないかは、結局は本人の問題です。それをうまく導く手助けは先生の仕事ですが、最終的にピアノを上手くなりたくて練習するのは生徒さん本人ですから、その点を大前提とすれば怒ることなんてないはずですが…。
マナーについて口うるさく言わない
ピアノの先生というと、「マナーについて厳しい」という人も多くいるようですが、生徒に対してあまりにマナーを徹底させるのも、ちょっとどうかなと思います。昔ながらの礼儀正しさを求める指導者に習ってきた人は、自分が教える立場になってもそれが普通だと思って、生徒にもするように求めるのでしょうが、少し考えてみてください。
「月謝袋は両手で持って、指導者側に方へ向けて渡す」・「月謝はピン札でおつりのないように」・「レッスンのはじめと終わりには、かならず挨拶をする」・「爪は切りそろえて、手は洗ってくる」などがあるでしょうが、それほど気にすることでしょうか。
確かに、手があまりに汚れていると気になりますが、そういった人は少ないでしょう。
そして月謝袋の出し方や挨拶、ピン札などを、本来は指導者の側が生徒に言うことの方がマナー違反です。そんなことを徹底しなくても、多く人が年齢が上がるにしたがってできるようになるものです。
たとえ言わなくても内心は思っている指導者もいるでしょうが、気にすることでもないでしょう。「ピン札」や「おつりのないように」などと思っていることの方が、一般社会的には非常識なことであることは少し考えればおわかりだと思います。おつりは、少々の小銭と千円札を手元に用意しておけばいいだけですから。
また、ピアノのレッスンでは「月謝」という言い方が、日本のお稽古事の名残りのように使われていますが、レッスンをプロの仕事としてやっているのですから、生徒さんからいただくお金は「月の謝礼」ではなく、レッスン分に対して生徒さんが支払う料金です。
古い慣習のようなことを言ったり思ったりするよりも、指導者はレッスン質の向上を目指すのが本来の仕事でしょう。
とにかく来てもらう雰囲気に
上記の項目と関係しますが、生徒も練習していないと、ピアノ教室に来ること自体が心の負担になりがちです。そんな負担を少しでも軽くしてあげられたらいいですよね。
私は日頃から生徒に「もし、今週はあまり練習できなかったと思っても、レッスンにはくるだけきてね」といっています。もちろん、言うだけではだめです。練習してこかなったときや、あまり上達していなくて、ピアノ演奏について指導することが少ない時でも、レッスンでやることを準備しておきます。例えば…
  • 初見演奏の練習
  • 簡単ですぐに弾けるような連弾や2台ピアノの曲
  • コードや伴奏をつける練習
  • 今よりもう少しレベルアップしたときの、目標曲を提示する
なんてことを、少しやってみるのです。そうすると、生徒もピアノを練習することの先に、楽しさや違った面白さがあることを理解してくれて、また次から練習してくるようになりますよ。
このパターンを、日頃からいくつか用意しておきましょう。

他にも、普段から生徒との会話を重視しています。レッスンの合間に軽いお菓子とお茶しながら、何気ない話をすると、結構会話も弾みます。「うちの子は人前でしゃべるのはヘタで」なんてお母さん方はいいますが、雰囲気づくりをすれば、みんなよく自分のことを話してくれます。そのようなことを大事にして、レッスンを進めていきましょう。

ピアノレッスンとは違った視点でピアノ教室のコツ2知識を備蓄もどうぞ。