ピアノレッスンのヒント集

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PCで音楽

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パソコンで音楽の世界が広がりますよ

アコースティックのピアノのみのレッスンでもいいのですが、パソコンをつかって作曲や編曲ができると、音楽の世界やレッスンの幅がさらに広がります。

テレビの人気アニメやドラマの曲を真似てみたり、オリジナルの教材を作成してみたりと、どんどん活用したいものです。パソコンを使ったレッスンは、小学生から大人まで興味を持ってくれます。
ソフトは入門用のものから、プロの作・編曲家が使うものまでさまざまです。ここでは、人気のあるものを中心に取り上げてみました。

編曲ができるようになると、生徒さんのレベルに合わせた教材がつくれるので、非常に役立ちます。聴音の課題作成や、和声やコードの学習にも有効です。


低価格から高機能まで

最近はパソコン自体にかなりのパワーが備わってきたので、midiファイルだけでなく、オーディオファイルも扱える高性能なソフトが増えてきたような気がします。ちょっといくつか例をあげてみましょう。

ソフト名参考価格ちょっとコメント
YAMAHA ミュージックシーケンスソフトウェア XGworks ST [MA-65W]
YAMAHA ミュージックシーケンスソフトウェア XGworks ST [MA-65W]
16,700円 XG音源採用のシーケンスソフト。midi機能の充実ぶりはもちろんのこと、オーディオ機能の強化がされた高機能な総合音楽ソフト。
このシリーズの前作と同様に、やはり使いやすさがヤマハの特徴でしょうか。価格と機能ということを考えると、コストパフォーマンスに優れているかもしれません。また、機能が充実しているので少々深く使い込む人にもいいのでは。
Singer Song Writer Lite 5.0 for Windows マイクボックス
Singer Song Writer Lite 5.0 for Windows マイクボックス
17,000円 音楽作成系では数少ない日本製のmidiソフト。前バージョンからパワーアップして、春に新登場。生演奏のレコーディングができるようになりました。音符を並べるようにして、作・編曲できるので分かりやすい。ライト版は上位版に比べると幾分機能が少なめですが、これくらいの機能を十分に使いこなせれば、かなりの音楽を作成することができるでしょう。
楽譜作成・コード自動判定・携帯着メロ作成などにも対応しています。
PrintMusic 2008 解説本付き
PrintMusic 2008 解説本付き
16,800円 クラシックの作曲家がよく使用する有名なパソコン楽譜作成ソフト「Finale」のライト版です。このシリーズは市販の楽譜のようなきれいな出力が魅力で、ピアノ指導者にも愛用者が多いかもしれません。
もちろん楽譜の作成だけでなく、音を鳴らしての作業ができます。はじめての方にもわかりやすい解説書がついています。
Singer Song Writer 8.0 for Windows 25,000円 midi・オーディオ機能やアレンジ機能などが充実の国産ソフト。使いこなすにはそれなりに学習が必要だが、この値段で高機能はうれしい。
スコアメーカーFX2
スコアメーカーFX2
27,000円 こちらもクラシック系の作曲に使われているカワイの楽譜作成ソフトです。実績のあるソフトなので安心して使えて、しかもきれいな楽譜を手軽に作成することができます。

しかし、パソコン音楽をはじめようと思って、高価で高機能なソフトを買っても、自分が使いこなせなかったら意味がありません。

作曲や編曲のプロが使うような高価なソフトは確かに高機能かもしれませんが、最近は安いソフトでも、相当な機能が備わっていて、オーケストラ曲だってつくれちゃいます(もちろん、やる気の問題にもなってはきますが)。

ここでパソコン音楽作成の入門書を2冊ご紹介

書名書名 簡易説明
裏口からのMIDI入門―理論不要の作曲道
裏口からのMIDI入門―理論不要の作曲道
コンプリートDTMガイド・ブック
コンプリートDTMガイド・ブック
いきなりソフトや機器を一式そろえてはじめるよりは、こういった入門書を1冊準備してからの方が、確実かもしれません。ここにあげた2冊は、どちらも最低限どういったことが必要かが、わかりやすく解説されていますので、入門者にお薦めです。
また、一応パソコンを使っていろいろと音楽はつくっているけれど、土台をもう一度勉強したい人にもいいかもしれません。
これからパソコンで音楽作成(DTM)をはじめようと思っているけど、不安な人へ
私はもともと電子機械ものがあまり得意な方ではないので、パソコンで音楽作成や編曲をしてみるまでは、ソフトを使いこなせるか不安でした。
でも、やってみると思ったよりも難しくはありませんでしたよ。入門書を一冊横に置いて見ながら、まずは簡単な曲から挑戦。
マウスで並べたい音符をクリックして、五線譜の上に並べていくことができれば十分です。
その繰り返しで、とりあえず楽譜はできてしまいます。
慣れてくると、もっと多くの機能を使って演奏効果を工夫したり、入力方法をマウスではなく、キーボードからできるようにと、少しずつレベルアップしていけばいいと思います。

DTMソフトの操作画面

パソコンで音楽を作成したことが無いという方は、下に私のパソコン音楽環境というものを参考程度に載せてみたので、みてください。かなりライトな環境でやっています。
ピアノ教室をやっていている先生方や、ピアノを習っている生徒さんで、パソコンが家にあるという方なら、そろえるものは、あまりありません。ソフトとmidi音源(多くの場合ソフトについてくる)くらいですね。
横の画像はソフトの操作画面です。こんな感じに、音符をマウスで載せていけば、曲はできていきます。

さあ、あなたも挑戦してみましょう!


一例としてちょっと紹介

パソコン使っていろいろと音楽をやってみようかなと思っても、「たくさん機器やソフトをそろえなくちゃいけないのでは?」とか、「古い電子ピアノじゃ、役に立たないでしょ?」と思う方のいらっしゃるかもしれません。
でも、大丈夫です。最低限の環境でも結構できるのです。一例として、私のパソコンミュージック環境をご紹介しましょう。

パソコン〜2002年製NECのノート型WindowsXP
CPUは1GHz・メモリは256を512MBに増設です。音楽系のソフトを動かすにはちょっと重たいけど、まだまだ現役ですよ。
音楽ソフト〜Singer Song Writer Lite 4.0
デスクトップでは、違うソフトを使用していますが、ノートは初めからこれです。簡単操作で高機能。初めての方から、本格的な曲づくりを目指す人までカバーです。
コード作成やアレンジ作成などの機能がついていて、メロディーから判定して、いろいろなアレンジができます。
パソコン用のmidi音源もついていますので、外部出力のmidi機器を持っていなくても、パソコンだけで音を出せます。
電子ピアノ〜ローランドの電子ピアノ94年製
なんといっても94年製ですからね。新しいとは言えません。これは当時の購入価格が20万円近くしたと思いますが、現在は10万を切っていてもいいものが買えますよね。
しかし、これもまだまだ現役。midiの出入力はついているので、パソコンとつないで、できた曲を鳴らして確認しています。
機器の接続用〜Roland UM-1X USB MIDI インターフェース・ケーブル
パソコンのUSB端子と電子ピアノのmidi端子をつなぐUSBのケーブルです。ほとんどつなぐだけなので、とっても簡単。

いかがでしょうか。私はDTMの専門家ではないので、ピアノレッスンの一部として、結構ライトな環境でやっています。「これならわたしの方が充実しているよ」って方も多いと思います。
興味はあるけど、まだはじめていないというかたは、まずは必要最低限のものをそろえて、チャレンジしてみましょう。